塾へ行くご家庭、通信教育で学ぶご家庭、家庭教師を頼んでいるご家庭、自力で勉強しているご家庭…。日本の多くのご家庭はこのように様々な環境を選択することができます。
「塾と家庭教師、どっちが良いですか?」
このように聞かれることがあります。
「変なこと聞くね!」と思うかもしれませんが、塾へ行こうか家庭教師を頼もうか迷っている理由はなんですか?
そもそも、塾へ行く目的はなんですか?
家庭教師を頼む目的はなんなのでしょうか?
ココが重要です。
その目的が、「成績をあげること」や「点数を採れるようになりたい」だとしたら、私が勧める答えはひとつです。
本気で点数をあげたいのか?
成績アップをお子さん自身が望んでいるのか?
を再確認することです。
「ただただ楽しい授業を受けたい」という方もいらっしゃいます。
萩山先生の授業は楽しいので、ただ楽しければウチは満足です!!という方もいらっしゃいます。
これは嬉しいことです。もしかしたら、私がこの仕事をやっていて一番のモチベーションになるお言葉かもしれません。もし、ご期待に添えていたらなによりで、こちらこそ本当に感謝しています。
しかし、私もプロとして勉強を教える限り、結果にコミットすることを一時も忘れたことはありません。
今日は、ある生徒との関係から生まれた小さなサクセスストーリーをお話しします。
T君との出会い
彼の名はT君。出会ったのは1年前の6月でした。見た目は大人しく見えるのですが、勉強に関してはとても積極的な姿勢をもっていました。そのため、私が出した宿題もきちんとやっていますし、次の授業の際には宿題範囲からわからないところを質問してきます。
ここまで聞くと、「もともとしっかりしているんだね。」「育ちが良い子なんだね…きっと。」そんな風に思われるかもしれません。
いいえ。決してそんなことはなく、「ゲームばっかりやっている」とお母さんに怒られることもあったり、妹とケンカしている日もあったりと、優等生キャラには到底みえないのです。
それでも、たくさん遊びたくさん学ぶ彼は、半年も経たずにグングンと成績を伸ばしてきました。
その結果、勉強が楽しくなり、月の授業日数を増やすという良いサイクルが循環し始めました。
が…学校の先生にも褒められるようになり、完璧!というワケにはいかず…。唯一の問題が残っていました。それは、社会の歴史が超苦手!!という弱点を持っていたのです。
trial and error
私がアドバイスして、T君が試してみる!
江戸末期から明治時代までの日本や世界の動きを理解してもらおうと、しっかりと覚えてもらおうと試してきました。ところが、今までの他の教科ようにはいかず…なかなか身につかないのです。こうなると辛いのは本人です。
しかし、大事なのは諦めずに試し続けることです。
そんなこんなで2ヶ月経った頃のことです。
私が授業へ向かいました。
「はぎってぃ!見つけたよ!!」
嬉しそうな顔をして言ってくるのです。彼は、自分に合った勉強法を発見したのです。詳しく聞いてみました。
今までは、朝5時に起きて暗記してその日の夜に問題を解く。このようなスタンスで歴史の勉強をしていました。でも、なかなか覚えられなかったので夜の寝る前にガッツリ暗記して、翌日朝5時に起きて問題を解く。こちらに変えたというのです。
「朝:暗記→夜:解く」
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「夜:暗記→朝:解く」
シンプルなことですが、これで劇的に変化したのです。この話から伝えたいメッセージはひとつです。本人次第ということです。
塾?通信?家庭教師?独学?
もしも本当に本人にやる気さえあれば、塾でも通信でも、家庭教師でも成績は上がるはずです。
独学であってもある程度までは、自分の力で伸ばすことができるのです。
このことをまず自覚することが大切です。
この自覚が生まれれば、今の勉強方法でテストの点数が上がりそうなのか?わからないところが多すぎてダメそうなのか?その実感にあらわれます。
最後に…
今年は新型コロナウイルスによって、教育現場がざわめいています。学校へ行くのが大変になった子もいらっしゃいます。頑張ることに疲れてしまった子もいらっしゃいます。
決して無理せずに、命を大切に楽しく過ごせる環境を作ってあげたいと思います。
小さな力ですが、もしも私にできることがあったらお手伝いさせていただきます。
これから伸びる芽を決してつむことがないように、生徒と二人三脚で頑張っていきたいと思います。
T君は今年高校受験生。
最後まで精一杯応援します!
エンターテイナー家庭教師の名にかけて
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